昨年から社会起業大学で講師をさせていただく機会を頂いた関係で、いろんなこれから羽ばたこうとしている社会起業家の悩み苦しんで奮闘努力している姿を垣間見た。そんなこんなをほんの少しご紹介します。

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ソーシャル・アントレプレナーとは
社会起業家と一口に言っても千差万別で、それは社会の課題の数だけ起業家がいると言っても過言ではないくらいいらっしゃる。
世に言うソーシャル・アントレプレナーという方々で、特徴的な点は優先順位が一般の起業家(スタートアップ)と少々違うところがある。それは収益優先よりも人生をかけてその課題に立ち向かう自身の生き様を優先している点だ。
よって活動を継続させるところが難しい環境でもある。

きこり
私が関わらせて頂いたこの方もそんなソーシャル・アントレプレナーの一人。
自身ニートであった経験を生かし、このような状況を作り出す社会に疑問を感じた彼は一人里山を開拓してキコリをやりながら素晴らしい世界を創ろうと奮闘していらっしゃる。


彼がまさにいま!直面している課題は水の確保だ!!

現代社会に住んでいる我々にとってこのような課題を感じることは少ないと思うが、これをどのように解決すれば良いのかどなたかお知恵を拝借できればと思う。

彼は極力ネット社会と隔絶すべく携帯を手放して生活を始めている。何も無いから考えられる本来の人間を呼び覚ます為に。
私もこのような開拓者魂にエールを送りたい。

後進国ニッポン
ソーシャル・アントレプレナーに対する注目は近年増してきているが日本はまだまだ後進国だ。寄付に対する考え方も欧米人に比べて意識は非常に低い。更に寄付をもらうことに対して申し訳ないという後ろめたさも文化の違いだろうか?
寄付額を比較すると米国は31兆円を超えているのに対して日本は1.2兆円でしかない。日本の場合個人の寄付より企業のCSR活動に重きを置いているので、個人から見たら他人任せという実態。
そもそも欧米人はビジネスで成功した人は殆ど慈善事業で財産を社会貢献事業に捧げている事例が数多く、この辺り日本も未来の素晴らしい社会を実現する為に取り組んでいかないといけない課題かもしれない。