感動創造!ブログ

元ベンチャー経営者のブログ

2016年05月

前回の「所有欲経済と使用欲経済」に続いて、体験型エコノミーについて触れてみたい。

sl142_main
 

最近サラリーマン3年目の人から相談を受けた、
「この先の人生について悩んでいるんです。どのような道を歩むべきかまだ決めかねていることに相当な焦りを感じているんですがどうしたら良いでしょう?」
と聞かれた。
そんなこと言ったら私みたいな歳で悩んでいたらどうなっちゃうの?って思うよね(笑)。

モノ余りの時代
現代社会はモノ余りの時代なので、所有欲を持たない人が多く、求められているのが体験であると感じる。
知りたいことはネットで情報が手に入るので、あたかも知っていたかのように物事を片付けてしまう傾向がある。よって経験知が少ない割りに情報を探すことが得意で、優等生的回答になる傾向が強い。

未経験からの悩み
反面、最近社会人になったばかりの年代は経験知が少ないので結果的に今になってから自分の進むべき道に悩む事態に陥るということなのだろう。
今はシェアリングエコノミーが普及してきているので容易に体験の機会を得やすい環境になっているのは世の流れだ。

モノ売りから体験売りの時代へ
そこで、生産者、クリエイター、アーティストなどものづくり系の方はモノ売りから脱却して体験を売ってみるのはどうだろうか?
日々の活動を体験という形で提供することで価値化することが今後の社会だと考える。
工場見学、農業体験、ダイビング体験、等は従来の良い例だよね。 これからは個人の活動を体験に変えることが出来る時代だ。

サポーターズクラブ
これから始まるサポーターズクラブの形態はまさにそんな場を提供できると考えてる。
あなたのクラブを作ってみてはどうだろう?

こちら、ゆる~く募集中です♫

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

かつてバブル期を知る世代の方はあの頃をどんな風に過ごしていただろうか?
私も社会人でサラリーマンを過ごした一人だった。
あの頃は、マンションがバンバン売れ、高級車が売れ、飲み会や接待漬けの毎日で、駅にはタクシー待ちの長蛇の列。高速道路はタクシーだらけだったことを思い出す。

経済成長期のマーケットは所有欲と使用欲が合体した時代だった。
欲しいモノ・使いたいモノはまずは買うことが常識だった。
借りるという行為は倹約家のような印象があった。

しかし、現在はシェアリングエコノミー全盛期だ。
そもそもモノ余りの時代に新しいモノを買うということにステータスは感じられない時代になっている。
ここで急成長するエコノミーが所有欲と使用欲が分離された経済だ。

使用欲経済
シェアリングエコノミーは使用欲を満たす経済で、例を上げたらキリが無い。Uber、Airbnb、スペースマーケット、レンタカー、Co-Working、クラウドソーシング、などなど。
これまでのような商品を製産していれば売れる時代では無くなってきている。そこに求められるのはソーシャル的コミュニケーションインフラの確立だ。求める人と求められる人をマッチングすることによって信頼関係が容易に確立でき急成長している。

所有欲経済
では所有欲は無くなったのか、というとそうでもない。日々の生活の中では使用欲だけでは満たされないもの、死ぬまでに一度は持ちたいという願望だ。例えば超高級車であるランボルギーニやポルシェ、フェラーリ、などのオーナーとして、ちょい悪おやじになってみたいという欲求。これは所有欲に他ならない。

これら2つの欲が今後も分離して共存する世の中になっていくと予想する。

使用欲は体験型へ
これまでのような商品だけに注目するのでは無く、誰がどのように作っているのかを体験することが出来る現場シェアリング型サービスが今後の目玉になるだろう。
E38184E381A1E38194E78BA9E3828AE38080E585A8E4BD93
 
農家、醸造発酵食品、環境考慮型製品など、生産者に向き合い、作り手と買い手の顔を見て信頼関係が生まれ、自分もその活動を支援して地球の環境を守る活動として長期的に賛同する参加型欲求に注目している。会員限定収穫体験、素晴らしい環境に触れる体験、製産者とのコミュニケーション、懇親、などの特典がその例で、あくまで体験に価値がある経済。
それによって限定的な顧客に特化した製品やサービスが提供出来、より尖った良い製品・サービスが生まれて来ることを期待できる。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ