正月休みを使って東南アジアをチョロッと見て来ました。
バンコック、クアラルンプール、ハノイを駆け足で観てきた。感想は、一言「ものすごい活気」があるということだ、まさしくWaveを感じた。東南アジアは気候が温かいということもあるが、何せ経済成長が著しい地域である。人々も日々混乱の渦中にいるのではないかと感じざるを得なかった。
さて、以下は経済指標の比較か見てもよう。

【経済成長率の比較】2011年予想
ASEAN諸国
・インドネシア 6.4%
・シンガポール 5.3%
・タイ 3.5%
・ベトナム 5.75%
・マレーシア 5.2%
その他アジア大国
・日本 -0.47%
・韓国 3.9%
・中国 9.47%
・インド 7.84%

これを見て愕然とする事実、それは日本だけがマイナス成長だということだ!何がどうしてこうなっちゃってるの?と驚くしか無い。日本は過去10年間を見ても低空飛行を続けている。その間諸外国からはJapan Passingが繰り返され経済の悪循環が続いていることになる。
しかしこのような状況を尻目にGreatChina, Indiaの急成長を筆頭に今後はASEAN諸国の成長・近代化、更にはインフレが猛烈な勢いで拡大することが予想されるのだ。今回それを肌で感じるべく単独行ってみることにした。

【アジアの中心にいることの意義】
仮にタイ、マレーシア、シンガポール辺りを拠点とした場合、近隣諸国に移動するのに約1時間前後でLCCなら非常に低価格で効率よく動くことができるのだ。まるで東京−大阪間を行き来している感じかな?日帰りも可能でありビジネスがめちゃくちゃしやすい、更に人の流動性も活発だ。東南アジアの人々が今後も発展するのは当然の成り行きなのだ。
そこから見る日本はいかに遠いかがわかる、片道6時間〜8時間もかかる極北である。そりゃー彼らから見て視界の外にあっても不思議で無い。しかも冬では気温差が20度〜30度もあれば南国人種は敬遠するよね。この辺の精神的障壁は数字以上に大きいかもしれない。

【タイ・バンコクはアジアの要】
バンコクの空港に降り立った途端、ターミナルビルのBigで近未来的空間に驚かされる。アジアの中心を象徴するかのような大規模なハブ空港とわかる。つまり半端無い物流の拠点となっていることは間違い無い。更に空港から市街地までの鉄道が整備されておりインフラは非常に先端的である。
スマホの普及状況は見た限りではほぼ100%だった。しかも最新のiPhone4Sが主流、更にGalaxyTABが数種類の大きさの機種が出まわっていて、手の平に合うサイズを選んでいる様子だった。若者はスマホ・TBA・iPadを使い分けている感じ。このように成長している都市の人々は貯蓄より消費に意識が行っていることがよくわかる。
タイは以前から日本企業が数多く進出しており7000社以上、親日家が多いことから我々日本人とのコミュニケーションに慣れている。非常に穏やかで礼儀正しく親しみ易い人々である。ちなみに食費に関してはそれほど安いという感覚は無く日本とあまり変わらない印象を受けた。

【経済大国のお膝元マレーシア・クアラルンプール】
マレーシアは経済大国シンガポールの隣国であることから発展著しい。クアラルンプールは既に大都市となっておりKLツインタワーの近くまで行けば日本の銀座と変わらない雰囲気さえある。大規模ショッピングセンターには伊勢丹、ユニクロ、等日本ブランドも多く見かける。ちなみにユニクロには日本同様フリースやダウンジャケットが大量に店頭に出ていた。一見気温30度を超える国で真冬の衣類が売れるのかと思うが、これも海外旅行者の必需品とのことで需要は有るということのこと。
さて、この都市と空港の間に首都機能移転計画が進められているそうだ。既にビルやインフラが整いつつあるという、今後の展開が楽しみだ。
携帯電話はタイ程スマホが多いわけでは無い。Nokiaやブラックベリー(モドキ?)が主で20%前後がスマホだろうか。日本と同様複数のキャリアサービスでユーザ数は多いと見た。

【若い国ベトナム・ハノイ】
 ハノイは旧北ベトナムでありロシアの影響を受けている。よって人々の対応やサービスを見ているとなるほどと頷けるところが結構ある。社会主義国だから当たり前っちゃーそうなんだけどサービスの意識が低いのだ。これも慣れればどうってこと無いレベル。
しかし、この国はバイクの量が半端じゃ無い。大人は必ず一人一台持っている模様、価格はそれなりに高いのだが今後給料が増えることを当てにして買っている。消費優先で購買意欲も旺盛なのだろう。なので道路はバイクで埋め尽くされている。人が歩くことの方が危険と感じる程。排気ガスは猛烈なもの、少なくともマスクが必要で深呼吸なんぞしようものなら肺がんになるんじゃないかと?(半分本気)。。
今のブームは結婚、家、家電の模様。家電量販店では白物家電で電子レンジ・洗濯機・大型冷蔵庫・エアコン・暖房器具、等に群がっている。薄型テレビも大量に飾っているがまだ高値の華なのか優先度は低い模様。ブランドは殆どが韓国企業で日本ブランドは見るも無残、全く勝ち目が無い状況。スマホの売り場での安い韓国制と国産の更に安いブラックベリーもどきが流行っているらしい。但し店員応対品質は低いのでサービス業という意識はこれからだ。日本の30年〜40年前を彷彿とさせるが並行してNet機器も普及期にきている。ちょっとしたきっかけでものすごい需要を喚起できるのではないかと思った。
この国の平均年令は27歳と非常に若い。いたるところで結婚式をしている。まさにブライダルブームなのだ。ここからわかることはベビーブームが継続し衣食住、育児、教育、車、等々これからブレークするということ。楽しみな国だ。
更に食い物はうまい!日本人の口に合った味付けなのだ。一食30,000DON(約120円前後)。 殆どの人が屋台で食べている印象。喫茶店等には外国人も多く入店している為かWiFiが完備されているところが多く、インターネットは予想以上に普及していることがわかる。庶民はまだデスクトップPCを使ったInternetCafeからのアクセスが多いとのこと。

以上短期間ではあったが非常に有意義な時間であった。今まさにWaveはASEANに有りだ!これに乗らないでどうする?これからも密接に関わっていきたいと思う。